日本人の4人に1人が悩まされている腰痛、実は安静にするのは余り良くない事が最新の研究で分かったと東大医学部附属病院の松平浩特任教授は話します。
世界の多くの国の診療ガイドラインには、ぎっくり腰が起きた場合、3日以上の安静は良くなく、痛くない範囲で動いた方が良いとされています。
研究によると、動いた人の方が、3日以上安静にした人よりも、その後経過が良い事が分かっています。
ただ動くと言っても無理をしろと言う事ではなく、あくまで痛くない範囲で動くのです。
教授はストレッチを薦めています。
実はストレッチはとても効果的で、逆にコルセットは腰の安静につながり、かえって痛みを過敏にするとされています。(コルセットは急性以外は使わないで下さいとなっています。)
このように、動かしながら治し、予防するのが世界の考え方になっています。
ただし、膿性脊髄炎や骨折などは一時的に安静が必要です。
腰痛には「青信号」「黄信号」「赤信号」の腰痛が存在します。
「青信号」は、レントゲンやMRI、医師の診察で深刻な病気が確認出来ない腰痛です。
「赤信号」は、医師の診察で治療した方が良いと想定される腰痛で、椎間板ヘルニアや、脊柱管狭窄症などがあたります。
「黄信号」は、心配ないと診断されたのに、長い間なんとなく痛い腰痛です。
実はこの「黄信号」が一番多いとされ、その原因はストレスや腰痛に対する不安・恐怖と言った心理社会的因子だと世界的に認められています。
ストレスが原因とはどういう事なのか?
それは、脳に関係があります。
ぎっくり腰になった時に「これからどうなってしまうのか?」「いつ治るのか?」などの不安・恐怖が強まると、脳が過剰に興奮して、痛みを抑える物質が出にくくなります。その結果、痛みに過敏になり、痛いからと安静にして動かない、すると腰で痛みの物質がでると言う悪循環で腰痛が治らないのです。
世界的に認知行動療法(ものの考え方や受け方に働きかけ、気持ちを前向きにして行動をかえる治療法)がよいとされ、医師の診察で異常が見られない腰痛は「自信を持って動かしましょう」とされています。
このように、腰痛と言っても原因は様々で、音楽を聞いたり、会話をしたり、ストレスを減らす対策をするだけでも腰痛の予防につながります。
ただし、大切なのでもう一度書きますが、無理は絶対にダメです。痛くない範囲でストレッチをする。これがポイントです。
効果的なストレッチや、予防法など気になる方はお問い合わせください。
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