全国でCOVID-19感染者が急増しています。
原因としては、自粛要請が緩和された事による安心感や油断、人々の往来が増えた事が大きいと思われます。
現在、政府が主導してGOTOトラベルキャンペーンが実施されています。
一部の政治家やメディア、コメンテーターは散々酷評していますが、皆さんはどのように思われますか?
賛成? 反対?
一部の政治家やメディアは、自分達の都合の良い情報しか発信しませんので、メディアでは流さない情報を載せたいと思います。
それは、COVID-19でも人は亡くなりますが、経済不況でも人は亡くなると言う事です。
どう言う事かと説明すると、経済がダメになると自殺者が増えるんです。
バブル崩壊後、北海道拓殖銀行や日本長期信用銀行、山一証券などの大手金融機関が破綻しました。それにより事業不振が起こり、失業や就職失敗者が続出、生活苦による自殺者がバブル崩壊前と比べて、年間約1万5千人増えたと言われています。(自殺者の数は、バブル崩壊前は1万数千人でしたが、バブル崩壊後は3万人を超え、その状態が約15年続きました。)
今回のCOVID-19の影響で、航空業界、旅行業界、宿泊業界、飲食業界などが軒並み経営不振に陥っています。
自分の仕事は関係がないから、旅行業界だけ優遇するGOTOキャンペーンは不公平だとか、旅行者が来られるとウイルスを持ち込まれるから困るなどの意見がありますが、それは、日本国、日本国民を助ける本質から外れています。
どこが外れているかと言うと、経済は回っているんです。
例えば、旅行業界や飲食業界とは関係のない、車の部品を作る工場で働いているとします。もちろん、給料もその工場から支払われます。
では、工場の利益はどこから出ているかを考えると、車の部品を注文していただいた企業から出ています。
なら、企業の利益はどこから出ているかを考えると、車を注文した消費者から出ています。当たり前ですね。
なら、その消費者は誰なのか?
旅行業界の方かも知れませんし、宿泊業界の方かも、飲食業界の方かも知れません。はたまた、宿泊業界や飲食業界などに納めている農家さんや酒屋さんかも知れません。
経済は繋がっています。
自分の仕事や、家族、友人の仕事は直接関係ないかも知れませんが、巡り巡って自分の仕事を直撃します。
それがバブル崩壊後の混乱であり、自殺者が増えた要因でもあります。
しかも、COVID-19は、ワクチンや薬が開発されれば納まりますが、経済はそうはいきません。
よく日本経済を語るうえで失われた20年と言う言葉を耳にします。これは、バブル崩壊から日本経済が低迷して、持ち直すまで長い年月がかかったと言う意味です。
いったん経済が不況に陥ると、立ち直るまでには数年、数十年かかるんです。
経済を破綻させてはいけません。
かと言って、感染を拡大させてもいけません。
だからこそ、一人一人が気を付けて感染しない、感染させない事が大切になります。
最近の研究で、ある程度感染状況がわかってきています。
それは、密にならなければそれほど感染はしないと言う事。
三密を避ければ、感染リスクは大幅に減るんです。
油断せず、三密を避け、正しく怖がる。そして、経済を低迷させない。
難しいですが、頑張りましょう。
政府も批判ばかりされて大変だと思いますが、ぜひ頑張っていただきたいですね。